

2025.10.22
本作のテーマBLM (ブラック・ライブズ・マター) を解説&本編冒頭映像が到着!!
この度、“なぜ逃走劇が始まったのか”、物語の重要な冒頭映像の解禁と本作のテーマの一つであるBLM(ブラック・ライブズ・マター)の解説を公開いたします。
今回解禁された映像は、依頼主クレールとの待ち合わせから、疑いながらも開錠作業するマディが、騙されたことに気づくシーンです。
本物の家主と遭遇する恐怖の瞬間は、これから始まる地獄の逃走劇が感じさせます!
ベルギーにおけるBLM(ブラック・ライブズ・マター)の背景と本作の物語
ベルギーはアフリカにおいて長い植民地支配の歴史を持ち、その過程で行われた暴力的な搾取や人種差別は、今なお多くの論争と痛みを残しており、現代の差別問題にも深く関係している。警察対応、司法制度、雇用、住居、教育など、あらゆる分野において、アフリカ系住民を含むマイノリティが経験する不平等の割合は欧州の中でも高く、ベルギーでは特に顕著である。
本作の主人公マディはアフリカ系で、今の環境から抜け出すために大学に通っている。BLMのデモに参加しないことを同じアフリカ系住民から非難されても、彼にとっては学費を稼ぐための鍵屋での夜勤が現実的に最優先事項なのだ。そんな彼がある事件に巻き込まれ、警察に助けを求めても信用されない。こうした社会的背景の中で、物語は夜のブリュッセルの街を舞台に、緊迫した展開を見せていく。
本作は、新宿武蔵野館ほかにて絶賛公開中!
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2025.10.14
緊張感あふれる本編映像解禁!必見の夜のブリュッセルを逃走する1カット長回しシーン!!
この度、各国の批評でも高い評価を受けた、1カットの長回しシーンを含む、本編映像の解禁いたしました!
今回、解禁になった映像は、拉致されたマディが夜のブリュッセルの街を逃走するシーンです。
マディが自転車で、地上から地下鉄の階段を一気に駆け降りる1カットの長回しは、カットを割らずにカメラが彼の後ろを追うことで、より疾走感と緊張感をもたらすシーンになっています!
単なる技術的な見せ場ではなく、観客が息をつく間もなく物語に没入するよう計算された演出をお見逃しなく!
本作は、今週10月17日(金)新宿武蔵野館ほか公開です!
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2025.10.09
ベルギーの新鋭ミヒール・ブランシャールが監督がハリウッド進出!!
度、世界各国の主要メディアで高評価を得て、ベルギー映画を一気にメジャーに押し上げたミヒール・ブランシャール監督が本作の成功で『ファイナル・デスティネーション』シリーズ第7弾の監督に決定し、ハリウッド映画デビューを果たすことを記念して、メイキング写真を公開!
★ ミヒール・ブランシャール監督★
ベルギー出身の新鋭監督で、いまヨーロッパ映画界の中でも「視覚と心理の境界を描く作家」として注目を集めている。
彼の映像には、ベルギー映画特有の湿った空気感、孤独な都市の風景、グレーの光があり、同時にフランス映画の心理的な会話劇と美意識が融合している。
ベルギー映画の伝統(ダルデンヌ兄弟など)が描く「社会の影」を受け継ぎつつ、そこにスリラー的緊張と映像美を持ち込むことで、より国際的な映画言語に昇華している。
本作『ナイトコール』では、「夜」「鍵」「罪」「赦し」という象徴が繰り返し登場し、物語の構造は、犯罪スリラーの形を取りながらも、実は道徳的な問いを中心に据えている。
ブランシャールの演出は、事件を通して、人間の“倫理の揺らぎ”を描く。彼にとって犯罪は「ジャンル」ではなく、「心の闇を照らす実験」である。
その意味で彼は、ドゥニ・ヴィルヌーヴやニコラス・ウィンディング・レフンといった現代監督に通じる、“モラル・スリラー”の系譜に位置している。ハリウッドが彼に注目したのも頷ける。
本作は、10月17日(金)新宿武蔵野館ほか公開です!
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2025.09.24
本作は歴史に新たな1ページを刻むフィルム・ノワール!!
この度、世界各国の主要メディアで高評価を獲得した本作をフィルム・ノワールとしての観点から魅力たっぷりに解説!
★ 『ナイトコール』 フィルム・ノワール解説★
1940〜50年代に生まれた“フィルム・ノワール”は、犯罪と欲望に翻弄される人間の姿を、光と影のコントラストで描き出した独自の美学でした。
『深夜の告白』(1944)、『三つ数えろ』(1946)、『過去を逃れて』(1947)といった名作群は、破滅へと向かう主人公と運命的に出会う女、抗えぬ宿命と都市の闇を鮮烈に描き出し、その後の映画に決定的な影響を与えています。
本作『ナイトコール』は、そうした古典的ノワールの構造を踏まえながら、現代ノワールの文脈へと接続する作品です。昼は学生、夜は鍵屋として働く青年マディが、ある晩の依頼から裏社会に巻き込まれていく筋立ては、伝統的ノワールの「選ばれざる者が運命に絡め取られる」図式そのもの。しかしそこに描かれるのは、かつての拳銃や煙草に象徴される退廃ではなく、SNSや情報の即時性が支配する現代的な孤独と暴力です。
このアプローチは、『ドライヴ』(11)が沈黙の運び屋を通して都市の孤立を描いた手法や、『ナイトクローラー』(14)がメディアと暴力の共犯関係を暴いた冷徹さと共鳴しています。さらに、『ブレードランナー2049』(17)が提示した「光と影の未来都市」と「自己の存在証明」への問いとも響き合い、クラシックなノワール美学と現代的テーマを横断する立ち位置を確立しています。
『ナイトコール』は、過去のノワール作品群への敬意を込めつつ、現代社会に潜む匿名性と暴力を鋭利に射抜く——
まさに“新世紀のノワール”としての到達点といえるでしょう。
本作は、10月17日(金)新宿武蔵野館ほか公開です!
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2025.08.27
フィルムノアールを感じさせるスタイリッシュな予告編解禁!!
この度、待望の予告編が遂に解禁!
今回解禁された予告編は、事件に巻き込まれてしまった鍵屋のマディがマフィアに脅され協力するところから始まる。
BLM(ブッラク・ライヴズ・マター)で盛り上がる夜のブリュッセルの街中を逃走するマディの姿をスタイリッシュな映像で、まさにフィルムノアールの雰囲気たっぷりに構成されている。
優しい口調だが、淡々とマディを追い詰めるヤニックの登場シーンでは本作のクライム要素を感じざるを得ないだろう。
10月17日(金)新宿武蔵野館ほか公開です!