

2025.09.24
本作は歴史に新たな1ページを刻むフィルム・ノワール!!
この度、世界各国の主要メディアで高評価を獲得した本作をフィルム・ノワールとしての観点から魅力たっぷりに解説!
★ 『ナイトコール』 フィルム・ノワール解説★
1940〜50年代に生まれた“フィルム・ノワール”は、犯罪と欲望に翻弄される人間の姿を、光と影のコントラストで描き出した独自の美学でした。
『深夜の告白』(1944)、『三つ数えろ』(1946)、『過去を逃れて』(1947)といった名作群は、破滅へと向かう主人公と運命的に出会う女、抗えぬ宿命と都市の闇を鮮烈に描き出し、その後の映画に決定的な影響を与えています。
本作『ナイトコール』は、そうした古典的ノワールの構造を踏まえながら、現代ノワールの文脈へと接続する作品です。昼は学生、夜は鍵屋として働く青年マディが、ある晩の依頼から裏社会に巻き込まれていく筋立ては、伝統的ノワールの「選ばれざる者が運命に絡め取られる」図式そのもの。しかしそこに描かれるのは、かつての拳銃や煙草に象徴される退廃ではなく、SNSや情報の即時性が支配する現代的な孤独と暴力です。
このアプローチは、『ドライヴ』(11)が沈黙の運び屋を通して都市の孤立を描いた手法や、『ナイトクローラー』(14)がメディアと暴力の共犯関係を暴いた冷徹さと共鳴しています。さらに、『ブレードランナー2049』(17)が提示した「光と影の未来都市」と「自己の存在証明」への問いとも響き合い、クラシックなノワール美学と現代的テーマを横断する立ち位置を確立しています。
『ナイトコール』は、過去のノワール作品群への敬意を込めつつ、現代社会に潜む匿名性と暴力を鋭利に射抜く——
まさに“新世紀のノワール”としての到達点といえるでしょう。
本作は、10月17日(金)新宿武蔵野館ほか公開です!
公式X:https://x.com/GOGOCINEMA758 @GOGOCINEMA758

2025.08.27
フィルムノアールを感じさせるスタイリッシュな予告編解禁!!
この度、待望の予告編が遂に解禁!
今回解禁された予告編は、事件に巻き込まれてしまった鍵屋のマディがマフィアに脅され協力するところから始まる。
BLM(ブッラク・ライヴズ・マター)で盛り上がる夜のブリュッセルの街中を逃走するマディの姿をスタイリッシュな映像で、まさにフィルムノアールの雰囲気たっぷりに構成されている。
優しい口調だが、淡々とマディを追い詰めるヤニックの登場シーンでは本作のクライム要素を感じざるを得ないだろう。
10月17日(金)新宿武蔵野館ほか公開です!